滋賀県 長浜市 にある隠れ家的パーソナルジム
Personal Gym JUMBO代表トレーナーの渡部です!

 

前回の記事で、
 ・「糖」を筋肉や肝臓、脂肪細胞へと送り込む仕事は「インスリン」が担っている。
 ・インスリンは血糖値が上昇したときに分泌され、血糖値を下げる。
など、血糖値とインスリンの関係性について解説しました。

 

そして、インスリンと真摯に向き合うためには、
  ①必要なエネルギー量を満たす栄養バランスの整った食事を摂る
  ②ドカ食いしないように食事回数を増やし、血糖値の上がり下がりをコントロールする
  ③GL値の低い食品を食べる
  ④定期的な運動をしましょう。
この4つを挙げ、「GL値」についての解説を次回へとしました。

 

私が「GL値」と書いていることに対して、皆さんは違和感をもったかもしれません。
「GI値じゃないの?」と。
決して入力ミスではございません。
今回と次回で、「GI値」と「GL値」について解説していきます。

 

まずは、聞き覚えのある「GI値」から解説を始めましょう。
皆さんは、食品のパッケージや広告で『低GI』と
表記されているものが増えていることをご存じでしょうか?
現在では、コンビニの一画に『低GI食品コーナー』が設けられるなど、
「GI値」というものが私たちの食生活に溶け込んでいます。

 

GI値とは、
グリセミック・インデックス【Glycemic Index】の略で、
食材・食品を摂取したときの血液中の糖分量の値である
『血糖値』の上がり具合を指数で表したものになります。

 

食品に含まれる糖分は消化管壁を通じて血管に吸収されます。
血液中の糖分量が急に上がることによって、
膵臓から分泌されるインスリンの量を多くさせます。
そしてその上昇率は、同じ糖質、炭水化物でも食材によって大きく異なります。
反対に、糖分量の上昇率が緩やかである場合、インスリン量は少なくなります。
「低GI」はこの「上昇率」を緩やかにするための食品です。
そして、GI値の高い食材が「ダイエットの敵」と言われる所以ともなります。

 

しかし、この「GI値」にはちょっとした欠点があります。
それは、『私たちが一般的に食べる1食量を加味していない』ということです。
GI値は、
『ある食品を炭水化物量50g分食べたときの血糖値の上がり具合を、
ブドウ糖摂取したときを基準(100)にして数値化したもの』
になります。

 

ニンジンを例に考えてみましょう。
生の皮をむいたニンジン100gあたりに含まれる炭水化物は『8.7g』になります。
そして、GI値を示す基準となる炭水化物50gに合わせ、600gのニンジンを準備しました。
食べることができる部分のみのニンジン1本あたりの重さは、
だいたい150gだそうです。

 

では、1つ問います。
あなたはこれまでに1食でニンジン4本を食べきる経験をしたことがありますか?
一度の食事でニンジンを数本食べる想像ができない方は、
某有名グループYouTuberの動画をご覧ください。
前編/後編
いかに現実的ではないことがわかると思います。

 

それでは次回、GL値について解説していきます。
どうぞよろしくお願いします💁‍♂️