滋賀県 長浜市 にあるトレーニングの教室
Personal Gym JUMBO代表トレーナーの渡部です!

 

タイトルにある『動脈硬化』とは、
「動脈」と呼ばれる
心臓から送り出される血液を全身に運ぶ血管が硬くなっていること
をいいます。
血流による高い圧力を常に受けるため、
異常がなければ弾力性を持っていますが、
動脈の内側の膜にコレステロールやカルシウムが沈着したり
動脈の壁に弾力のない線維が増えたりすると
硬くなったり、壁が厚くなったりします。

 

予防や対策をしなかったことで
「心筋梗塞」や「脳梗塞」を引き起こすことに繋がります。

 

また、動脈硬化の中でも命を落とすことにつながる疾患と関連が深い。
粥状硬化症【じゅくじょうこうかしょう】というものがあります。
まず、何らかの原因により、
血管の内側を一層のタイルのように覆っている内皮細胞が
傷害を受けることから始まります。
そのあと、血管壁でさまざまな生体反応が起こり、
血管の内側の膜にコレステロールや細胞壊死物などからなる
粥種【じゅくしゅ】が形成されます。

 

この粥種が大きく成長して血管内が狭くなると
十分な血流が保てなくなり、
組織では「虚血」という血液不足の状態になります。
粥種が崩れて潰瘍化、血栓ができて急成長し、
ときに剥がれたりして、血管を詰まらせることもあります。

 

完全に血流がストップすれば、『心筋梗塞』『脳梗塞』になり、
最悪の場合、
死につながるか、一命は取り留めても著しく生活の質を落とすことになります。

 

動脈硬化の発生や進行の要素にはいくつか存在します。
主なものとして「高脂血症」。

 

血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質などの脂質が存在しています。
これらは水に溶けないため、
タンパク質の一種であるリポタンパクと呼ばれる
「だんご」のような形をつくり血液中に溶け込んでいます。

 

リポタンパクには
LDL【低比重リポタンパク】とHDL【高比重リポタンパク】
といった種類があり、
LDL中のコレステロールは「悪玉コレステロール」ともいわれています。
LDLが酸化などで性質が変わると、
細胞内にコレステロールが溜まった状態を招き、
コレステロールが血管の内側の膜へ過剰に蓄積するようになり
動脈硬化が促進されます。

 

LDLは動脈硬化を引き起こす主犯格といえます。
しかし、LDLが犯行を犯すには多くの共犯者の協力が欠かせません。
その共犯者となる発生や進行の要素になるものには、
『高血圧』『糖尿病』『喫煙』などがあります。
これらは、
動脈硬化形成のきっかけとして血管の内側の細胞に傷をつけたり
その他、様々な手口でLDLの犯行を助け、動脈硬化を促進する働きを持ちます。

 

HDL中のコレステロールは「善玉コレステロール」とも呼ばれ、
LDLの犯行をHDLが阻止する働きがあります。
血液中にHDLコレステロールが多くあることは
動脈硬化になりにくい状態であるといえます。

 

この状態を維持するためには「運動」が有効な手段です。

 

日常の運動習慣は高血圧や糖尿病の予防や改善に有効的。
LDLの酸化による性質変化が起こりにくくなり、
善玉コレステロールが運動により増加することが数多く報告されています。

 

動脈硬化の発生や進行の要素になるものに対し
運動は明らかな改善効果を示すことから動脈予防に繋がるものと考えられます。
運動習慣をつくりあげ、未来の健康を手に入れましょう。