滋賀県 長浜市 にあるトレーニングの教室
Personal Gym JUMBO代表トレーナーの渡部です!

 

痩せるにあたって敵視されがちな脂質。
過剰に制限することで身体に不調をきたします。
 どのような種類があるのか…
 適正摂取量はどれくらいなのか…
それらを知り、日々の食事の内容に役立てて頂ければ幸いです。

 

脂質は、水には溶けずに特殊な性質をもつ液体などには溶ける成分です。
体内の脂質は、
 単純脂質:中性脂肪
 複合脂質:リン脂質
 誘導脂質:コレステロール
この3つに分類されます。

 

単純脂質である中性脂肪は、グリセロールと脂肪酸が結合されたもので、
分解されたとき、脂肪酸がエネルギー源となります。
複合脂質と誘導脂質はカラダをつくる材料になります。

 

脂肪酸は、構造上の違いによって、
  ・飽和脂肪酸:動物性の脂に多く含まれている。
         動脈硬化の原因になる血漿コレステロールを増加させる
  ・不飽和脂肪酸:植物性の種子油に多く含まれている。
          血漿コレステロールを低下させる。
の2つに分類されます。
また、不飽和脂肪酸は
 『一価不飽和脂肪酸』と『多価不飽和脂肪酸』に分類され、
必須脂肪酸と呼ばれる体内では合成できず、食物からしか摂取できないものが多くあります。

 

脂質の使用用途には、
 ・エネルギー源
    脂肪組織に蓄積され、運動や飢餓のときのエネルギー源になる
 ・貯蔵用
    脂肪組織に蓄積され、
    ・内臓や脊椎などを外傷からの保護
    ・寒さからの保護
 ・合成材料用
    細胞膜や神経組織、ホルモンなどの構成要素になる
といった3つがあります。

 

では、適正な摂取量はどれくらいなのか?
  脂質の摂取適正量は、
  1日の総エネルギーの20~25%(人によっては、50~75g)
  中高年期では20%以下に抑えるべき           とされています。
摂取量だけでなく、脂肪酸の比率も重要で、
  不飽和脂肪酸÷飽和脂肪酸=1.0~1.5ぐらい
にすることが求められます。

 

必須脂肪酸が不足するとき、
発育障害、皮膚炎、脱毛などの欠乏症状がみられます。
また、脂溶性ビタミンが吸収できず、ビタミン不足が生じてしまいます。
不飽和脂肪酸が過剰のとき、
『過酸化脂質』と呼ばれる有害な物質が過剰に生成され、
動脈硬化を促進させてしまいます。